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2019年10月23日

地域材を活用した大型パネルの可能性って何でしょうか?

「安全・安心・快適・長持ち」をモットーに、皆様の住宅環境を支えるパートナー「グラウンド・ワークス」です。

10月29日(火)に住宅会社、設計事務所様向けの天竜杉と工務店の未来“木造大型パネル見学会”を開催いたします。

午前、午後ともに若干名の空きがあります。グラウンド・ワークスまでご連絡下さい。

アトリエフルカワ一級建築士事務所 古川泰司氏に当社の取り組み「木造大型パネル」事業について伺ってみました。

地域材を活用した大型パネルの可能性って何でしょうか?地域材を活用した大型パネルの可能性って何でしょうか?

<古川氏>
『大型パネル』の可能性って何でしょうか?
グラウンド・ワークスの山下社長から今回のプロジェクトをお聞きした時に、それまで私が考えていた可能性を大きく超えたものがそこにありました。

それは、一言で言うと、「大型パネル」は地場産業の振興につながるというものです。 それは素晴らしいことです。地元の職人さんの手に住宅産業を取り戻したという山下社長の気持ちが痛いくらいに伝わってきました。 住宅に求められる性能は日増しに上がってきています。耐震性能や気密断熱性能を確実に実現することが求められています。それを現場作業で実現しようとしてきたのが、今までの地域工務店のあり方でした。

大手ハウスメーカーは、その解決のために、すでに工場生産のプレファブ化を進めていました。現場作業を極力減らし工場生産で効率的かつ高度な品質管理をするには、生産の場を現場から工場に移していくのは必然で、そうした住宅産業の流れから地域工務店は一歩も二歩も取り残されていた状態でした。

地域材を活用した大型パネルの可能性って何でしょうか?

そこに登場したのが『大型パネル』です。この工法の一番の特徴は誰でも使えるということです。

私のような設計事務所でも注文すれば対応してくれます。 大手ハウスメーカーの工場生産が、外に開かれていないクローズなものだったのに対して、どこまでもオープンであろうとするパネル供給システムなのです。 このオープンである、という事がとても大切で、実はこの大型パネルは、自分たちの手で内製で作ることが出来るのです。


『大型パネル』というと、それを作るメーカーに仕事を奪われるのではないかと危惧する人もいますが、そうではないところにこの工法の可能性がある。そこに着目したのが山下社長なのです。

山下社長の構想では天竜材を使ったパネル工場をつくり、そこで地元の職人さんに働いてもらおうと考えられています。

実際に、現場で重い外壁下地材を張ったり、高性能化のために重量化しているアルミサッシを取り付けるのは、すでに大変な作業になっています。その作業を工場内で平置きで出来るわけですから、作業性は当然上がります。この作業性アップは、『大型パネル』に関わる全ての人に利益をもたらします。

地域の住宅産業を、『大型パネル』で取り戻す試みに大きな期待をしています。

地域材を活用した大型パネルの可能性って何でしょうか?


アトリエフルカワ 一級建築士事務所
古川 泰司 氏

武蔵野美術大学建築学科卒業後、'88
年筑波大学院芸術学系デザイン専攻
建築コース修了。建築事務所や工務店に勤務後、'98 年アトリエフルカワ一級建築士事務所設立。林業、製材、職人をつないだ、地域の木を生かした建物の設計を行っています。最近では、住宅医の資格を活かしながら、空き家活用で地域の空間資源再生を通した地域再生やコミュニティづくりにも取り組んでいます。

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木造大型パネル見学会
開催日:10月29日(火)
場所:浜松市北区初生町

詳しくは↓
https://www.ground-works.biz/news/




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